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プラスチック産業の進化とリサイクル

目に見えないところで、プラスチックの進化は加速しています。お気づきでない方もいると思いますので記載しますが、三角のリサイクルマークが以前は7種類程度存在していたにもかかわらず、今では1:PET樹脂しか表記されていない状況にある事です。PET樹脂以外は殆どがプラマーク(飲料、酒類、特定調味料用PETボトルを除くプラスチック製容器包装に義務つけられた識別された表示)に変わっています。理由は、現在それぞれの原料混ぜ合わせて製品にされていることが多くあり、分類して再利用という事ができなくなったために、サーマルリサイクルを行う上で他のゴミと分別を測るためにプラマークが設定されたという状況です。

良い捉え方をするのであれば、プラスチックは進化をして本来の物性以上のものになっているのですが、悪い見方をすれば、再利用はできない、廃棄物からは行わないことになります。もともとプラスチックの再利用の運営は難しく、新しい(バージン)原料から材料を作る以上に費用がかかり、物性も安定しません。むしろ劣化しています。樹脂は加熱を繰り返すことで物性が悪くなるのです。

そのようなリサイクル材料に、バージン原料以上の需要が見込まれ、バージン原料以上の価格で取引されることはありません。ましてや物性の安定しない材料を使用することで、企業の製品価値は間違いなく落ちるでしょう。PET樹脂においては、安定的に回収もできているために再利用の兆しはあるようですが、他の樹脂に関してはサーマルリサイクルしか術はありません。(サーマルリサイクル:燃やして熱エネルギーに変換させること)

つまり、プラスチック業界の進化とリサイクルは反対の方向に向いているのです。石油はあと何年採取できるのか?石油に頼らず、人工的に作り出されるバイオマスプラスチックは、いつごろ代替として普及するのか?ますます石油製品は、人の生活に大きく関わっていくことになっています。

補足ですが、環境省は2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入計画しています。しかしながら、コロナ禍なども含めた景気の状況においてコスト高になるバイオマスプラスチックの出荷量が滞っている情報もあります。まだまだ石油を原料とした製品には課題が山積みですね。

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