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段ボールとプラスチックダンボール#2

前回では目付などについて書いてみました。

段ボールとプラスチックダンボールは、原料が異なるのですから作り方が当然違います。今回は寸法の表記、市場、用途などの記述になります。

まずは厚みです。厚みは基本的にミリ単位で規格化されてますが、構成する紙の種類によっても分類があります。そして幅と長さですが、ストロー状になっている方向と幅が、段ボールとプラスチックダンボールは逆になります。写真にてご確認ください。

段ボールはストロー状になっている部分が側面に出るのに対し、プラスチックダンボールはストロー状になっている部分(リブと呼びます)は正面に出ます。よって、生産方向に対して、平行的に材料出てくる寸法が長さになり、垂直に交わる方向が幅になります。

初めて扱われる方が間違われる点ですので注意が必要です。

市場的な話になりますが、段ボールの市場の5%程度がプラスチックダンボールになるそうです。そもそも、パッケージング(包装)用途が殆どになりますので、一度使ったら廃棄となることが多く、リターナブルとして開発されたプラスチックダンボールは、占有率が伸びにくい状況であるようです。

プラスチックダンボールの主な使用用途として、養生用途と通い箱があります。

養生と言う言葉が聞きなれない方もいると思いますが、新築の建物、引っ越しなどで、家具や設備などを入れる際に、壁や床を傷つけないように保護することです。転勤時には引っ越しされる方が多いために、非常にたくさんの量を使用するそうです。

また通い箱というのは、通箱、通函とも呼ばれ、工場から工場への同じ経路、同じ部品を何度も何度も行きかう際の箱です。30年ほど前は、当然段ボールで搬送を行っておりましたが、イニシャルコストなどを考えても経費の節約、省エネルギー対策として、工業製品の部品、特に自動車では通い箱を用いて搬送しています。

プラスチックダンボールは通函の材料として、その中の仕切り材として多くの量が使われています。

写真は、酒井化学工業()eco-Lという製品です。

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