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発泡プラスチックの接着加工

発泡プラスチックを別の素材に接合させる際は、いくつかの方法があります。接着剤、両面テープ、直粘着加工(タック加工)、ホットメルト加工等が一般的です。

これらの方法にはいくつかのメリット、デメリットが存在します。

接着剤:被着体に接着材で接合させる際は、オープンタイムが必要とされたり、作業者が直に接着剤を扱うことで、労力を要する場合が多くあります。スプレー製法もありますが、溶剤や作業者の健康面、近隣への配慮など昨今においては、あまり有効的ではありません。また、作業者の斑も発生しやすいので、管理もし辛い可能性があります。

両面テープ:非常に種類も豊富で、環境や条件、接着強度を選ぶことも可能です。基材も和紙、樹脂、繊維など様々あり、メーカーも多く存在します。発泡体にもよく対応しているものがあり、最も有効的な手段と言えるでしょう。しかし、接合させる際はどちらかの被着体に先に貼り、剥離紙(セパレーター)を剥がす作業が必要となります。また、被着体の形状にも合わせる必要があり、接着剤の様に被着体の形状に合わせるには加工が必要となります。しかし、両面テープは物性にどおりの性能を発揮しやすいので、もっとも確実性が高い方法と考えられるでしょう。

粘着加工:直粘着加工やタック加工とも呼ばれています。業界ではジカネン(直に粘着加工する意)、シール加工呼ぶ方もいます。シール加工と呼ぶと、パッキン的要素も含んでしまうので、あまりお勧めしません。粘着加工は、接合する際に面積当たりでは最も安価な加工方法となります。(一般的に)1000ミリ幅で設備に乗せて加工できるので、生産性も最も良いのが特徴です。しかし、粘着力は両面テープと比べると弱く、状況によっては剥がれてしまうケースもあります。使用される環境に注意して選択すると良いでしょう。

また、凹凸の激しい発泡体、気泡が荒い発泡体においては接着面が少なくなるために、更に粘着力が落ちる可能性があります。その際には、和紙を基材にした和紙粘着加工も存在します。

 

接着加工の種類 工程の時間 長所 短所
接着剤 長い
相互の面に塗る場合がある
オープンタイムを必要とする場合がある
非常に強力 接着部が硬くなる
時間や手間を要す(オープンタイム)
溶剤が入っている場合、換気を必要とする
両面テープ やや短い 多くの種類がある
接着力が比較的強い
加工、工程に自由度がある
両面テープを貼る工程が必要
複雑な面の場合、工程が増える
材料費がやや高い
粘着加工
(直粘着加工)
短い コストが最も安い
工程が少ない
1面にしか粘着加工ができない
接着力が強くない
溶着 長い 材料破壊が起きる程強い 接着にムラが出やすい
溶着できない場所がある
溶着できない材料がある
溶けてしまうために寸法が不安定
手間がかかる

写真は、L-1400に粘着加工を施したものです。

投稿者:大隅 豊

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