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石油化学製品を部品に使う素材、材料を考える

自動車部品で例えてみましょう。ゴムはゴム、樹脂は樹脂、金属は金属とそのカテゴリーを超えた使用はナカナカ難しいようです。進化には限界があるのでしょう。

しかし、それらのカテゴリの中で、ゴム、樹脂、金属、塗料や、接着剤など非常に大きな進化を遂げているために、それらは進化しても縮まらないことも要因しているかもしれません。

また、ほとんどの部品についても他の製造できる会社が簡単に真似できるものは少なく、多くのイニシャルコストや開発費がかかるでしょう。残念なのは、我々の一般的な材料にはナカナカ出回らないのが実情です。ホースのような汎用性の高いものであれば出回るのかもしれませんが、押し出しのゴムにおいても、成形性は簡単には真似できません。原料も入手しにくく、開示もされないでしょう。金属同様に見えてしまう車のフロントグリルのメッキ塗料と、加工技術、紫外線に対して非常に耐久性(耐候性)の高い樹脂部品、高級自動車のシート(椅子)のウレタン成形品の座り心地、あまり身近に出回ることはありません。

よくよく考えてみれば、自動車ほど贅沢なものはないのかもしれません。

それらの技術や材料が、一般的になったら?一般的に出回ることができるのか?よく考えてみましょう。いまだに発泡プラスチック、ゴムスポンジ、ゴム板など他の材料を超えそうな新しい材料は見えてきません。作るにあたっては、大きな開発費や生産ロット、市場性、流通においてのパフォーマンスなど、大きく打ち破ることができない可能性は高いと思います。また、できるのかどうかも分かりません。

市場が、この材料や製品に対して、大きな期待が無いこともあるかもしれません。

熱伝導性が高く、緩衝性があるプラスチック、耐候性の高い白いゴム、需要があって開発される製品もありますが、開発して需要を作る製品もあります。どちらも成功の保証はありませんが、全体の進化にもつながることでしょう。

 

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