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製品単価とロット、今後の流通

作る量が多ければ材料は安くなり、作る量が少なければ製品は高くなります。

この仕組は、何故であろうという解説と、今迫りくる状況です。

形を成す材料というのは、原料を金型(口金)、設備に設置(投入)して直ぐにできるものではありません。じつは機械を動かしながら、しばらくして成形されるのです。つまり、製品としてのスペックが満たされないまでのものは、販売できないために廃棄ということになります。しかし生産コストには入れざるを得ないのです。また材料が異なる場合、入れ替え時の人件費、設備の清掃時間が上乗せになります。ロットが少ない分だけ、それらの経費の占有率が高くなり、メーター、平米、キロ単価などの価格が上がるのです。

現在、人件費、運賃、材料の高騰で製造サイドとしては、効率の良い生産手段をできるだけ選択したがるのは必至だと思います。

製造現場というのは、非常に整備された環境なのですが、募集してもナカナカ人材が集まらず、人件費を上げざるを得ない状況にあります。

では、ロットが多くなれば製品単価はどんどん下がるのでしょうか?それは、生産者からの支店で考えると、非常に下がりにくい状況になっているそうです。一箇所への大きすぎるロットは、他の供給を圧迫してしまい、対応が非常に困る減少があるのです。

また原料も潤沢に供給されないケースも出始めているようで、この先の不安はまだまだ消えそうもありません。バイオマスの材料も依然として我々の材料業界においては、進出が厳しい状況で、プラスチックの代替として使用できそうなものはあまりありません。非常にコストがかかり、材料として確立ができていません。政府も補助金を用意していると思いますが、まだまだ先のことでしょう。それに伴い物価の上昇は落ち着く様子がありません。ユーザーの方は、コスト、安定供給、品質を今後検討しなければならない状況が出てきます。

今後、オーバースペック(過剰品質)、生産管理、ノウハウ、リサイクル、必要最小限などといったキーワードが重要になることが近いかもしれません。

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