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サンペルカを超えるサンペルカ?

サンペルカのHG-10、HG-05は、一見普通のポリエチレンフォームのように受け取る方が多いと思います。私見ではありますが、架橋ポリエチレンフォームの物性を超えるものを持っています。

ポリエチレンフォームの物性を超えるものとは、繰り返しの圧縮に対してのヘタリが少ない事です。HGという品番は、はね出しゴムの略称として付けられています。

はね出しゴムとは、トムソン型の抜き刃に横に取り付けられる、作業効率を上げる材料です。開発においては、はね出しゴムより下回る想定で価格が付けられています。つまり、このようなグレードを作ったという事は、従来のポリエチレンフォームでは出せない粘り強さがあったからです。

架橋ポリエチレンフォームは、ゴムスポンジと同じような作り方です。しかし、使われる用途が大きく異なり、ポリエチレンフォームは緩衝材として使用はされますが、部品としての使用頻度は大きく低下します。ゴムスポンジは機械部品として使用される頻度はとても多く、ポリエチレンフォームと比べて家庭用雑貨などにはあまり使用されません。

二つの材料の異なる点は以下の通りです。

耐熱性、耐久性、強度に優れる点が多いのは、ゴムスポンジ

移行性、価格、意匠製、環境性に優れる点が多いのは、架橋ポリエチレンフォームです。

つまり耐久性の一部に関しては、近いところまで性能は出せるので、他の点においても性能が上がることができれば、ゴムスポンジを凌駕する材料になるかもしれません。ポリエチレンは、燃焼時も二酸化炭素と水にしか分解されず、硫黄やカーボン、可塑剤を使用せずに作ることができ(ゴムは混合物が多い)、着色もしやすいので、新たな分野で使用できる可能性を秘めているかもしれないと思います。

もしかしたら、需要が無いと判断して研究開発も行っていないかもしれませんが、、、、

最近は、製品保証やリコール問題で部品のスペックについてはオーバースペック気味で設計されている傾向があります。開発者とすれば当然の判断かもしれません。

やはり、このような製品が開発されることは無いのでしょうかね~。

サンペルカ | 共ショウNET (kyosho.nagoya)

 

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