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連続気泡と独立気泡2

連続気泡と独立気泡に関しては、以前のブログで構造を説明しましが(下記リンク先参照)、

連続気泡と独立気泡 – 共ショウNET (kyosho.nagoya)

今回は、呼び名に関してのLOGになります。

元々、学術的な定義は無いと思います。発泡体の軟質ウレタンは国内で昭和30年前半頃に製品化され、少しずつ広まっていっているようで、これらは生産企業が独自に開発しており、産業資材として扱われるために、建設建築材料と異なり、規制や法律、学会などで管理されるものではありませんでした。ですので、独立気泡と呼びなさいと言う決まりは無く、もしかしたら、単体気泡とか、合体気泡なんて名称にもなっていたかもしれません。

しかし、業界全体で、独立気泡、連続気泡、半連続気泡(半独立気泡と呼ぶ方はほとんどいません)と呼ぶのに落ち着いています。慣れた方は、独泡(どっぽう)、連泡(れんぽう)、半連泡(はんれんぽう)と略したりします。改めて考えると、一番的確な言葉なのでしょう。

面白いことに、発泡樹脂メーカーは独立気泡製品を中心に作るメーカーと、連続気泡、半連続気泡を中心に作るメーカーに分かれる傾向があります。(イノアックコーポレーションさんは、バランスよく両方作る少ないタイプの会社です。)

販売先や製品の業界としての傾向に合わせているのかもしれません。

 

さて、独立気泡、連続気泡。半連続気泡ですが、英語での表記はそれぞれ、

独立気泡:Closed Cell Foam

連続気泡:Open Cell Foam

半連続気泡:Semi Open Cell Foam

となります。ちなみにFoamとは泡を指します。つまり独立気泡は閉じられた泡、連続気泡は開いた泡、半連続気泡は半分開いた泡と直訳できます。ちなみに、架橋ポリエチレンフォームのオプセルと言う材料は、オープンセル(Open Cell)からオプセルと言う名前が付けられています。

余談ですが、発泡体を表わす英語の綴りは「foam」です。「form」は形、「foam」は泡となります。成型、成形と言う言葉が樹脂製品にはついて回りますので、勘違いしやすいのでご注意ください。

と言うか、筆者は本日まで発泡製品は「Form」と認識しておりました。お恥ずかしい、赤っ恥です、、、

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