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簡単防音パネル

簡単にできる防音パネルを作ってみました。

形状のしっかりした吸音材ミラドレンに遮音シートを貼りました。持ち運びや立てかけが容易にできます。見栄えは黒くて使いにくいかもしれませんが、両面テープさえあれば作る事は可能です。予算があれば音響透過損失を測ってみたいですね。

ミラドレンは、非常に面白い材料です。

もともと、透水を目的とした材料です。地中に埋設して水の流れを作り、地面の水たまりができないようにする為の物として開発され、現在も使用されています。使用場所は、ゴルフ場のティーグランド(そのホールで最初に打つ場所)の下、グリーン(最後にゴールを入れる穴のあるきれいに芝種が生えているところ)など水たまりがあっては困る場所です。原料はマカロニ状に作られた原材料を細かく切り詰めて、発泡させ、金型成型機に入れ製品化します。一般的には発泡スチロールの様なビーズ状にして成型しますが、マカロニ状にしたものは、多分ミラドレンが世界初なのではないでしょうか。

多孔質状の発泡体にはなりますが、発泡部分は多孔質ではなく、「発泡しているものが孔(あな)があり、それを固めたもの」と言う表現が正しいのかもしれません。いずれにせよ、稀な構造であることは間違いありません。多孔質状の形状と言うことで、吸音効果もあるのでは?と吸音率を測定したところ、非常に優れたデータがあり「防音防振ネット!」「共ショウNET」で取り上げるようになりました。

ミラドレンは吸音材のなかでも非常に硬質な特徴を持っています。平面に大きな荷重をかけても形状が崩れることはありません。吸音材は基本的に多孔質である以上、荷重がかかると内部の空気が抜けて圧迫され縮みます。しかしミラドレンはマカロニを固めた様な構造の為に、形状の維持が可能であるようです。使い勝手が良いのは、フォームとして曲がらずパネル状に使用できる点です。

この様な事から防音パネルとして使用できるのではと考えてみました。

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