産業資材の豆知識

発泡プラスチックの発泡倍率

発泡プラスチックは、基本的に元となる原料に発泡剤を入れ、加熱して発泡させる方法を取ります。規格として、発泡倍率と言うのは決められた規則はありませんので、各製造メーカーで使用原料からできた製品の体積を測り記載しています。汎用プラスチックの中で最も大きく発泡できるのがポリスチレンとポリウレタンです。ポリスチレンの場合、発泡スチロール(EPS)での製造になりますが90倍近くまで発泡することができます。ポリウレタンは数種類あり、断熱工事に使用されるものは100倍程度に発泡することができます。

比較的に汎用プラスチックの方が発泡させやすい特徴があり、高価なエンジニアリングプラスチックの方が難しい傾向にあります。価格も発泡すればするほど原料を使用する比率が下がりますので同じ体積で購入を考えるなら、安くなる傾向にあります。ただし、大きく発泡させるにあたって工程も増える製品もありますので、すべてに当てはまることはありません。

発泡をさせると以下のような現象がおきますので、見当として捉えてください。

高発泡 低発泡
強度 弱くなる 強くなる
耐熱性 低くなる 高くなる
耐候性 悪くなる 強くなる
硬さ 柔らかくなる 硬くなる

 

 

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