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押出ゴムの工夫

押出ゴムには様々な工夫がされています。自動車の窓ガラス部分のパッキンや、サッシなどは普段何気なく触っているかと思います。しかし、その形状にもいくつかの工夫がされています。

例えば、写真のNo.1、No.2のような中空である場合、上から力を加えたときにある程度の反発がほしい時は、まず最初にゴムの硬度を変える事を考えます。一般的に50度から90度の硬さの物ができます。当然ながら、硬度が固いゴムになれば弾力も硬くなります。構造上、上部からの力がかかった場合、両端の部分は支持することができますが、中央部が凹む症状が出ます。この現象を利用するパッキンもあります。全体的に接するように設計するなら、中央の支柱を作ります。しかし、少しだけ品矢かにしたい場合は、支柱を「くの字」の様に設計することで、少ししなやかにすることができます。

また、素材自体を発泡させたスポンジにすることによっても密接度は異なります。力が加わるストローク(距離)も色々あると思いますので、条件に合わせた素材と設計が可能です。スポンジは20度前後から40度前後まで対応できます。工場によって可能な範囲はあります。

弊社で得意としているもので、EPDMの着色スポンジがあります。少ロットでの対応は、一般的なゴムメーカーでは困難な品種に相当します。着色の切り替えが生産効率を落としてしまうからです。「共ショウNET」では、基本的な着色は可能です。(ピンク、青、赤、黄色、緑など)そのような、細かな需要にも「共ショウNET」では記入できない範囲でも、提案することができるかもしれません。

写真では分かりづらいと思いますが、上部に当たる部分にはテフロン加工が施されています。これは、上部に摺動性を持たせることで摩擦を少なくし、滑らかに動かすことができます。(ゴムは摩擦が大きいため)

最近の工業製品の性能を支える上で、押出ゴムの技術の発達は間違いなく貢献していると思います。

 

 

 

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