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10%圧縮でパッキン性能を保持するスポンジ

パッキンは、色々な使い方があります。基本的には接合部において、液体やガスが漏れないように止める役割をします。接合部の精度を上げて、隙間のないジョイントができれば問題はありませんが、一般的な技術力ではパッキンに頼ることが殆どです。最も多いのは、Oリングと呼ばれるゴムのリングをバルブや金具のジョイント部に設置して、ジョイント部からの液体やガスの流出を抑えています。

どのパッキン材にも適用するのが、圧縮率です。パッキンも触れているだけで流出を止めることはできません。必ず圧縮をかけないと、各部の寸法精度を埋め合わせて、密着させる必要があるからです。弊社の取り扱ってるLC-150Sはスポンジタイプでありながら、わずか10%の圧縮で水密性を保持することができます。使用状況において選ぶケースもありますが、圧縮応力が10%時に5kPaと半連続気泡タイプのゴムスポンジに近い加重で性能を発揮できることは、特筆すべき長所と言えるでしょう。

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10%圧縮でパッキン性能を保持するスポンジ

LC-150Sは、架橋ポリエチレンで作られています。風合いは一般的にウレタンスポンジと見分けのつきにくい材料です。手で簡単に押し潰す事ができ、柔らかな風合いを持っています。ウレタンスポンジ(正確には軟質ポリウレタンスポンジ)は、紫外線に弱く、劣化しやすい欠点があります。LC-150Sは、原料がポリエチレンです。ポリ袋などと同じ材料ですので、非常に紫外線には強くウレタンスポンジより扱いやすいのが特徴です。多少、耐熱性は劣りますが、一般的な環境下ではほとんど問題がありません。また、燃焼時も高カロリーで燃えますが(ポリエチレンなどの可燃性プラスチックは殆ど高カロリーで燃焼します)、2酸化炭素と水に分解され、有害な物質は発生いたしません。この点においても、安全に扱いやすい税量と言えるでしょう。

担当:大隅

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