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発泡シートと同等品

写真のようなクッキーや陶器の緩衝シートとして使用されるフワフワのシートをなんと呼ぶのでしょうか?ウレタンシート、発泡シート、発泡マット、ポリウレタンシート、スポンジシート、、、、

正式な呼び方は有りませんが、間違いのない呼び名は無架橋発泡ポリエチレンシートです。厚みの規格として、0.5ミリ〜1ミリ、2、3、4、5、10ミリとあります。製造企業によっては、それ以外の厚みもあります。10ミリになると5ミリを貼り合わせしたものになるでしょう。日本国内においては3社が製造しています。それぞれの製品名は、以下のとおりです。

JSP:ミラマット

酒井化学工業:ミナフォーム

積水化成品工業 ライトロン

 

発泡プラスチックの中では非常に歴史あるものになります。

出荷形態は、ロール状、ロールから断裁したシート状の2種類があります。また複合品としてポリシートやクラフト紙など貼り合わせたものもあります。実際に使う場合は、断裁したものを包み込んだり、広い場所では保護材として敷き詰める場合があります。

これらは全て同じポリエチレンと呼ばれる原料で作られています。原料に発泡剤を入れガスを注入しながら熱をかけて発泡させます。基本原理はポリ袋と同じですが、様々なノウハウが有り、ロールとしての幅や風合いなどが各メーカーによって少し異なるようです。

燃やした際に有毒なガスは出るの?とよく聞かれます。産業資材などを扱われている方ならお分かりでしょうが、普通のなにも関連のない方なら分かりません。

ポリエチレンは燃焼の際は有毒ガスが出ず、水と二酸化炭素に分解されるので、全く問題が有りません。これらと同じ原料でゴミ袋が作られていますので、安心と確信されても良いと思います。しかし気をつけることは、紙と比べてこれらをまとめて燃やすと、高カロリーで燃焼しますので注意が必要です。

これらの製品は、現在発泡したシートの中で最も安価で生産できるものになります。よって包装材や緩衝材として長い間使用され続けているのです。

追伸:隠れた特徴として、無架橋発泡ポリエチレンシートは非常に断熱性が高いのです。3ミリ程度のシートを、ホットカーペットの下に退いておくと床に熱を奪われにくくなるために、省エネ効果と温まる速度が早くなりますよ。

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