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ノルシール剥離紙の秘密

ノルシール(NORSEAL) | 共ショウNET (kyosho.nagoya)の製品紹介ページ

ノルシールには、使い勝手が良くなる秘密があります。ノルシールは粘着剤が施された軟質塩化ビニルの発泡シートです。ロール状にして出荷されます。国内の一般的な粘着シートは粘着側に剥離紙が付いていますが、ノルシールは粘着側とは反対に剥離紙がついています。

シート状にして加工する場合、粘着面が露出されて加工することができません。しかし、剥離紙を1周分剥がしてシート状にすると、従来の様な粘着側に剥離紙を付けた状態にすることができます。初めてノルシールを扱われる加工業者様は、この様な状態に戸惑われるかもしれません。しかし、ノルシールは多くの使用方法に対応できる出荷状態にしてあるのです。この様な状態にすることで、ロール状にした際にシートがずれることが少なくなります。もし剥離紙の付け方に工夫がされていなかったら、細いスリットをした場合は簡単に崩れてしまうことでしょう。崩れてしまえば、作業はかなり悪くなってしまいますし、シワや絡まりもできてしまい、製品本来の使用もできなくなってしまいます。スリットした際にも、コイル状に形状が保持しやすく、在庫管理しやすい材料です。

粘着面と反対側に剥離紙が付いているもう一つの理由として、取付、施工時の伸びが無くなることです。実際に貼られたことが無い方は想像できないと思いますが、ノルシールは非常に柔らかい材料です。コイルの状態から被着体に貼ろうとした際に、材料は巻きの状態から剥がされる際に引っ張る力がかかってしまい、材料:ノルシールが伸ばされた状態で貼られることになります。引っ張られたノルシールは、幅や厚みの寸法が縮んだ状態に貼られることになり、材料本来の性能を発揮することができません。また、伸ばされてしまったノルシールは元の状態に戻ろうとして、被着体から剥がれてしまう危険性も充分にあります。

しかし、粘着面と反対側にある剥離紙が付いたままで被着体に貼ると、ノルシールの形状を維持しやすくなり、性能が十分に発揮しやすい厚み、幅で貼ることができるのです。

これは製造方法が異なるだけでなく、ノルシールの非常に優れたスキン面の平滑性で、粘着が無くとも剥離紙が付いたままにできる特徴の一つです。

よって、他の材質とは異なる気密性、パッキン性能を上げる秘密にもつながるのです。

 

 

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