産業資材の豆知識
ウレタンとは?
ウレタンと言う言葉を聞いて、一般の方なら何を想像されますか?
家具に使用される軟質ウレタンスポンジでしょうか?建築関連の方なら硬質ウレタンボードでしょうか?ゴムにもウレタンゴムがあります。スポンジのことをウレタンと呼ばれる方もみえます。ウレタンというキーワードで、様々な材質が取り上げられることは間違い有りません。ゴム以上に、広い範囲において使用されている言葉です。
ウレタン全体に言えることですが、非常に繰り返しの衝撃に対して強いので、緩衝用途によく使われます
このサイトでは、難しい表現はできるだけ避けたいので、かんたんに整理して説明いたします。
ウレタンと呼ばれるには、分子がウレタン結合しているために、材料はウレタンと呼ばれています。基本的に2種類の原料で作られることが多く、様々な配合で、多くの物性を作ることができます。また、熱硬化性が殆どですが、希に樹脂のような熱可塑性ウレタンも存在します。そして、エーテル系とエステル系の2種類のタイプが存在します。一般的にエーテル系はエステル系に比べて加水分解がし難いのが特徴です。エステル系は強度が高いのが特徴になりますが、配合によっては物性も変わることがあるので注意が必要となります。
色については、エーテル系は白またはアイボリーのような色をしており、エステル系はそれに比べると茶色に近い色相をしています。双方とも紫外線より黄変します。
アルファベットの記号では、”PU”と表記されたり”U”と表記されたりします。整理が付きやすいのは、各使用条件において、あまりウレタンの素材は、同じ業界や扱いでバッティングしないことです。よって、ウレタンは業界が異なるだけで様々な材料があることは、覚えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
- ウレタンと呼ばれるには、ウレタン結合している材料をものを指します。
- ウレタンには、発泡されている状態(スポンジ)、ゴム、樹脂(エラストマー)などがあります。
- エーテル系とエステル系が有り、エーテル系は加水分解しにくく白に近い、エステル系は剛性があり茶色に近い。
エーテル系ウレタンゴム
エステル系ウレタンゴム
エーテル系ウレタンスポンジ
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