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ゴムとエラストマー
ゴム
ゴムは、2種類あります。
天然ゴム:植物から採取されるラテックスを原料とし、人の手によって加工された物を指します。
合成ゴム:石油を主原料とした、天然ゴムに似た分子構造を持ち、弾性を有しています。
ゴムノキとは?ラテックスが採取される植物の総称を指します。
エラストマー
エラストマー(elastomer)とは、英語の「elastic(弾性がある、伸縮性がある、引き伸ばされても元に戻る)」と「polymer(重合体)」を組み合わせた造語であり、すなわち、弾性を持った高分子の総称のことである。例えばゴムがこれに当たる。
エラストマーをもっとわかりやすく言うと、、、高分子でできており、伸ばしたり、縮ませたりしても元に戻る材料。ゴムも、エラストマーの種類の一つである。
天然ゴムの作り方
ゴムノキからラテックスを採取し、凝固、加工する。
主原料のイソプレンに硫黄を混ぜて加熱し、加硫させる。
架橋構造で、重合し、ポリイソプレンとなる。
ゴム本来の、特性が出て強度が増したのが、天然ゴムです。
合成ゴム
天然ゴムを更に加工したり、ゼロから人間の手で作られたゴムを合成ゴムと呼びます。
イソプレンに似た分子構造を利用している。
シス型と呼ばれる構造が多く含まれていないと、ゴムのような性質は出ません。
様々な配合により、多くの合成ゴムが存在する。
加硫とは?
分子と分子を橋を架けるようにつなげることを架橋という。
硫黄を使って分子と分子を架橋させることを加硫と言います。(架橋)加硫は材料を硬く強固にします。ゴムの場合は、分子同士が繋がっていることにより、伸縮しても元の形状に戻る特性がある。加硫させる前の段階のゴムを、生ゴム、原料ゴムと呼びます。
天然ゴム、合成ゴムは、製造方法、製造企業により物性や、比重が多少異なりますので、種類が同じといえ、同じ物性であるとは限りません!
つまり、同じ種類のゴムでも、性能、物性が異なることがあるので、充分に注意が必要です!!さて、熱可塑性エラストマーとは、いったい何でしょう?
熱可塑性とは?
熱がかかることにより、固体から液体に変化する性能を指します。
固まると、溶ける前の物性を維持しやすい傾向が大きい。
工場内でのリサイクルがしやすい特徴がある。
熱可塑性と逆の特性はあるのでしょうか?
熱硬化性という特性になります。熱がかかると硬くなる特性があります。
エラストマーにおいて、ほとんどの熱硬化性の材料のほとんどはゴムにあたります。熱硬化性の特性は、限界を超えた熱がかかると硬くなり、同じ物性維持する事ができません。