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メラミンフォームは超低比重(低密度)

メラミンは発泡体の中では非常に高発泡体にすることができる原料です。密度は約9kg/㎥です。ぴんと来ない方もいると思いますので、1リットル入りの牛乳パックで例えると、水であれば1000グラム(1キログラム)です。最も軽いウレタンスポンジや軽い発泡スチロールであれば約16グラム程度ですが、メラミンフォームは約9グラムなのです。密度は9kg/㎥です。尚且つ、多少の緩衝性を有しています。

弊社の取り扱いとしては、「防音防振ネット!」で吸音材として掲載しています。

https://bouon-boushin.net/6844/

しかし、他の発泡プラスチックには無い性能も持っているのです。

非常に耐熱性が高い!

熱硬化性樹脂である。高発泡になればなるほど耐熱温度は下がる傾向にありますが、メラミンフォーム(サンテクト)は、180度の環境下で20,000時間は物性を維持することができるのです。発泡プラスチックの中では非常に高い温度になります。シリコンゴムに近い数値と言えるでしょう。熱可塑性樹脂であれば物性が変わりやすいので、100度以上の耐熱性の発泡体は殆どありません。

吸音効果がある

メラミンフォームは国内で作られていません。もともと、吸音材として輸入されたのがきっかけです。国内の殆どの使用用途は研磨剤として使用されているようですが、実は吸音性能に着目されて試みられたようです。

変色が少ない。

プラスチックは着色されていない限り、ほとんどが白色に近い色をしています。特に紫外線に当たると黄変しやすい性質がありますが、メラミンフォームは変色しにくい特徴があります。

断熱性がある

低密度(高発泡)であるために、伝導率は当然のように性能が高くなります。0.035W/mKは高性能グラスウールに近い性能です。原料自体が高価であることから、断熱材としての体積当たりのコストパフォーマンスは良くありませんが、飛散しにくく耐熱性が高い点で硬質ウレタンフォームより使いやすいかもしれません。

長所の多いメラミンフォームですが、短所もいくつかあります。

 

繰り返しの圧縮や衝撃に弱い

原料自体が硬く割れやすいために、繰り返し使うと裂けます。また、発泡倍率が高いことからも弱くなり、緩衝目的には不向きでしょう。

接着しにくい

高発泡であることから、接地面との面積が小さくなり、両面テープや直粘着加工では仮止めでも使用できないレベルです。

体積当たりのコストパフォーマンスは低い

軟質ウレタンや発泡スチロールと比べると、格段に高価な素材になります。しかしながら、特筆すべき長所は上記に記載したとおりにいくつもありますので、短所と考えなくても良いかもしれません。

メラミンフォームは、発泡プラスチックの中でも特異な存在です。研磨用途以外ではあまり使われていない材料です。お気軽に「共ショウNET」へお問い合わせください。

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