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断熱性と熱の放出

先日、私はアクションカムというものを購入しました。あまり聞いたことが無い方も見えるでしょう。有名な製品と言えば、GoProというものがあります。芸能人がヘルメットの前につけて、バンジージャンプやジェットコースターなど、表情を撮影するカメラのほとんどがGoProだと思います。私も、そのGoProを買いました。防水機能や防塵機能などがついています。衝撃にも対応しており非常に楽しめるビデオカメラです。

夏場は、30分ほどしか使えません。防水しているために熱が逃げにくいのです。熱が機内にこもり、機能がダウンしてしまいます。また、最近の1眼レフのカメラも密閉性が非常に高くなっています。4Kでの撮影も可能になっていることから、処理の負担が大きくかかり、カメラ内の熱も上がります。機器がもっと大きく、放熱しやすい状況ならばそのような心配はないと思いますが、需要は小さなサイズで高性能を求められていますので、非常に技術者を悩ませているに違いありません。

それとは逆に、近年、断熱に力を入れている製品があります。自動車と住宅です。2酸化炭素排出削減において、非常に力を入れざるを得ない業界です。住宅においては、様々な工法などがあり、断熱材の厚みと気密性が関わりながら工夫されています。住宅は窓からの熱の出入り、空気の出入りなど緻密に計算されて設計されています。

自動車は、電気自動車というガソリンのように燃料が簡単に補充できないものを普及させねばならないようです。各社の課題は、車内のエアコンの効率性と環境と快適性の保持が重要項目だそうです。動力に電力を回さなくてはならないために、軽量化すると断熱性や収縮性に欠け、部品を多く使用しすぎると重量が増して走行距離、燃費などに負担がかかります。相反する内容を要求されて、技術者は気の毒に思います。

アクションカムを始めとする、精密電子機器の放熱の問題と、自動車や住宅の断熱の問題。相反する環境において、さらに相反する条件を求められており、複雑な心境です。

ちなみに、衣類の断熱に関してはダウンジャケットが何十年も最高グレードに位置づけされています。そろそろ、ランキングの変動があっても良いのかもしれませんね。

写真は、薄型断熱材ミラボードラムダです。

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