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持続性帯電防止機能を備えたポリプロピレンビーズ成型 45倍発泡
持続性帯電防止機能を保有するポリプロピレン系ビーズ発泡体です。発泡スチロールに非常によく似た構成の材料ですが、原料が裂け欠けに対して非常に粘り強い特性を持っています。ポリプロピレン系ビーズ発泡体は、発泡スチロールのように搬送時や作業時において、スチロールの粉、破片が出にくくなっています。
従来の界面活性剤を使用した帯電防止機能を付加した発泡フォームと異なり、持続性帯電防止機能を備えた事により、中長期期間の使用に適した材料です。界面活性剤を使用したプラスチック(発泡)製品は、大気の湿度によって性能が変わってしまいます。湿度が高いときは帯電防止効果が高く、湿度が低いときは帯電防止効果が低くなる傾向が強く表れてしまいます。しかし、持続性帯電防止を付加し場合、下記の図や表のように低湿度下においても性能を発揮します。
測定部位 | スキン面 | スライス面 | ||||
相対湿度 | %HD | 20 | 50 | 20 | 50 | |
表面固有抵抗 | Ω/□ | 9.7E+11 | 2.0E+11 | 6.6E+12 | 1.7E+12 | |
耐電圧減衰 | 印加電圧 | kV | 10 | 10 | 10 | 10 |
最大帯電圧 | kV | 1.4 | 0.7 | 1.7 | 1.2 | |
半減期時間 | Sec. | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.2 |
本資料記載の数値は測定値であり、製品の保証値ではありません。また、スライス面でご使用いただく場合は、表面固有抵抗の数値が概ね1桁程度の性能が落ちる傾向があります。
(スキン面:成型時の表面を意味します。ツルっとした表面になります。スライス面:発泡成形したものに刃を入れて、内部が現れた面になります。)上記グラフ、表の試験方法については、表面固有抵抗:JIS K 6911 付加電圧500V 耐電圧半減期:JIS L 1094 印加電圧10kV
本製品は、洗浄も可能です。従来の帯電防止フォームは界面活性剤を使用しているために、洗浄時に流れてしまい大きく性能が低下してしまう恐れがありますが、持続性帯電防止機能を保有するポリプロピレン系ビーズ発泡体は(下記のグラフのように、帯電防止性能は変化をしないのが大きな特徴です。従来の帯電防止性能に使用する界面活性剤は、非常に水になじみ安い特徴があるために、水に流れる傾向があるために洗浄は機能低下を起こしてしまう危険があるのです。
発泡フォームは、特に輸送の緩衝目的で使用されるケースが非常に強く、輸送時の振動や揺れによって擦れの影響が危惧されるケースが非常に多くありますが、持続性帯電防止剤の接着は強固で輸送環境において脱落する心配がほとんど無いのも大きな特徴の一つです。
一般的な帯電防止機能のメカニズムを説明した記事はこちらから