オフィシャルブログ

難燃性の高いウレタンスポンジ V-0

樹脂系の発泡体ウレタンスポンジで、世界的な規格となるUL-94でV-0相当を取得できる材料がある。難燃において、ポテンシャルは非常にレベルが高く、類を見ない材料である。しかし不遇なことに、それだけの性能が要求されないケースで使用されており、ほとんどがオーバースペックであるらしい。難燃の性能は、高ければ高いほど良いもので、オーバースペックは差支えない。
しかし製造者からの見地は、「あまり売れていない材料」と言う位置づけのようです。「あまり売れていない」という事は、利益額が少ない製品になります。非常に優秀な性能で、世界でも高い位置づけのレベルであるが、利益に貢献できないのは残念で仕方がない。そして、認証はV-0より低いレベルのHF-1を得ている。なぜV-0での認証を得ないのかと言うと、認証を得るには高額な費用が発生するために、費用対効果が見られないという判断だそうです。
また、今後このようなハイレベルの材料が出てこなくなるかもしれない可能性を秘めていることも確かです。現在、超大量生産が可能な樹脂材料の技術は大きく伸びているのですが、家電や設備などの少量を使う材料は、ここ数年では革新は非常に少ない傾向にあると思えます。難燃と言う安全性で、日本国内の化学材料が世界で最も良く使用されている規格において、非常に高い性能を持っている製品があり、日本の工業製品の安全性を支える一つの柱になるかもしれません。また、競合のメーカーも研究し、難燃材料技術の発展の可能性もあります。しかし、無くなってしまったら、この道は途絶えてしまいます。
もっと日の目が当たると良いなあと、考えてしまうこの頃です。

Tweet about this on TwitterShare on Facebook

ブログ一覧に戻る

お問い合せ