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ミラブロックBIO、サンペルカBLシリーズの将来
今年(2022年)、バイオマスポリエチレンを配合したビーズ発泡製品ミラブロックBIOが上市されました。今後は他社でも同じような意図を持つ製品が現れることになるでしょう。
驚くことに、従来のポリエチレンとほぼ同等の物性を持ちます。サトウキビ残渣(植物由来)から25%も混入されています。
一般的に原料メーカーが異なることで少し風合いが異なることもありますが、ミラブロックBIOはサトウキビ残渣と言う生成方法が異なる原料を使用しても、殆ど遜色なく発泡して物性も維持していることが脅威であるかもしれません。特に発泡材料は、原料が変わることで変化が起きやすいと言われています。
ビーズ発泡ではありませんが、架橋ポリエチレンフォームでもバイオマスプラスチックを使用したサンペルカがあります。こちらも従来の同等の発泡製品と同じような物性を持ちます。今後はこの様な材料がどんどん出てくる可能性は十分にありますが、元々の原料が化石燃料と異なり、かなりのコストアップになります。現在様々なものが値上がり傾向にあり、バイオマスプラスチック関連の製品は向かい風になっています。
SDGs、グリーン成長戦略、カーボンニュートラルなど政府は色々な政策を立てていますが、企業側にとっては利益を重視する上で使用し難い状況です。SDGs、カーボンニュートラルにおいては、2030年が一つの節目となっています。果たしてバイオマスプラスチックが今後どの様にして我々の業態に進出していくのか、非常に楽しみです。
2021年の世界のプラスチックの生産量の内バイオマスプラスチックは1%未満です。日本は2019年で2.6%程です。大きな貢献と言えるかもしれませんが、まだまだ占有率は低い状態と言えるでしょう。今後、障壁となることも色々あると思いますが、住みよい環境に近づけることができればいいなあと思うこの頃です。
環境配慮型 無架橋ポリエチレン型内成型発泡体 ミラブロックBio | 共ショウNET (kyosho.nagoya)