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エコロジーなプラスチック?

非常に大雑把な捉え方になると思います。一般的にプラスチックと言うと、化石燃料(石油)から作られるものが非常に多く、環境に良くないと言われることを耳にします。しかし、人間の生活には掛け替えのない原料、材料です。

しかし、現在はエコロジーな化学材料も研究が進み、少しずつですが浸透しつつある状況です。日本政府は2030年までに、200万トンの生産を目標としています。この数値は、全生産量の20%に相当するもので、実際に私たちの身の回りに多く出てくることになるでしょう。

では、エコロジーなプラスチックとは何でしょう?それらの化学製品は大きく分けて、2つの分類ができます。生分解プラスチックとバイオマスプラスチックです。似たようなものと考えられる方も多いと思いますが、実際には大きく異なります。

生分解プラスチックとは、バクテリア(微生物)が二酸化炭素と水に分解することができるものを指します。つまり、原料は指定されていないので、化石燃料(石油など)を使用することで燃焼時にも二酸化炭素が発生してしまいます。しかし、バクテリアで分解することができるので、海などに捨てられたゴミなどは(時間はかかりますが)無くなりやすい特徴があります。

バイオマスプラスチックは、化石燃料を使用せず動植物から採取できるものです。つまり、一度吸収された二酸化炭素を再度放出している為、自然循環されたものであるために、環境への負担は少ないと考えられており、カーボンニュートラルに貢献していると言えるでしょう。

この二種類のプラスチックは、使用方法が異なってくるでしょう。生分解プラスチックであれば、長期間使用する物には採用されにくくなります。バイオマスプラスチックであれば、化石燃料から作られたものと同様の物性を保持しやすくなるでしょう。

課題は、それらを作る製造コストでしょうかね。

バイオマスプラスチック 廃棄されても分解しない 燃焼時は、二酸化炭素の排出にカウントされない
(環境に影響を与えにくい)
生分解プラスチック バクテリアにより分解する 燃焼時は、二酸化炭素の排出にカウントされる
(環境に影響を与える)

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