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オプセルとウレタンスポンジ

オプセルとウレタンスポンジは非常に良く似た風合いを持つ発泡(プラスチック)体です。

根本的な違いは、当然原料です。オプセルはポリエチレン、ウレタンスポンジはポリウレタンです。ポリエチレンは熱可塑性樹脂であり、ポリウレタンは熱硬化性樹脂です。この点の違いは大きくありますが、今回は別の視点から解説したいと思います。

オプセルは、ウレタンスポンジに比べ非常に少ないロットで作ることができます。逆にポリウレタンスポンジは非常に大きく、1回のロットで4トントラックには収まり切れない量が必要です。当然、少ない量で作ろうと思えばできますが、様々な手間や歩留まりなどの影響を受けてしまい、コストは非常に高いものになってしまいます。

生産する際に多くの量が必要となれば、ウレタンスポンジの種類も少ないのかと推測しますが、使用用途が家具(椅子、ベッド)、雑貨、台所製品や清掃用部品など、多岐にわたる用途があり、使用量も多いために、オプセルと比べ多くの品番を持っています。

基本的に伸縮のある連続気泡の発泡体は、ウレタンスポンジと認識して良いと思います。

しかし、似た風合いを持つオプセルが存在するのかと言う疑問があります。基本的にほとんどの分野において、ウレタンスポンジで賄うことが可能です。しかし、原料がポリエチレンであることで、加水分解の心配がない事が挙げられます。ウレタンにおいては、長時間水に接触し、温度が高い場所において放置されると、加水分解を起こし劣化します。台所のスポンジのようにあまり温度が上がらず、直射日光が当たらず、長期間の使用でない場合には差支えはありませんが、気密用途などの部品として使用する場合は、製品の性能や安全にもかかをりますので、水分や直射日光の当たる場所では使用されているケースは非常に少ないのです。

オプセルはポリエチレン製ですので、当然可燃性です。難燃グレードはスーパーオプセルと品名が少しだけ異なります。お間違えの無いように、、、

写真はスーパーオプセルです。

オプセル スーパーオプセル:連続気泡ポリエチレンフォーム | 共ショウNET (kyosho.nagoya)

 

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