産業資材の豆知識
ポリプロピレン:産業資材の業界で分かりやすく解説
ポリプロピレン(PP)は、ポリエチレン同様に最も多く使われているプラスチックです。使用量もプラスチック全体の5分の1以上を占めています。比重も最も軽く、軽量化する際の部品としてよく使用されます。
化学式は「(C3H6)n」で表され、炭素と水素で構成されています。ポリエチレン同様、燃焼しても塩素(Cl)などを含まないために、燃焼時にも二酸化炭素と水に分解され、非常に扱いやすい原料です。
長所
- 耐薬品性に優れる
- 吸水性がない
- 電気絶縁性が高い
- 耐熱性に優れる
- 加工性が幅広い
- ヒンジ特性が高い
- 比重が最も軽い樹脂である
短所
- 耐寒性が低い
- 接着性が低い
- 高温や直射日光で劣化が進む
- 可燃性である
解説
ポリプロピレン(PP)は、軽量で丈夫、さらに化学的にも安定している特徴を持つプラスチック素材の一つです。非常に軽いため(比重が軽い)、製品の軽量化に貢献し、衝撃や引っ張りにも強く、耐久性に優れています。また、比較的高温でも形状を保つ耐熱性があるため、電子機器や自動車部品といった分野でも幅広く利用されています。化学的な安定性も高く、酸やアルカリといった化学物質の影響を受けにくいのも大きな利点です。
ポリプロピレンは医療分野では、滅菌が可能なシリンジや試験管などにも利用されており、工業分野では自動車部品やパイプ、電化製品の部品として重要な役割を果たしています。近年では、環境への配慮からリサイクル技術の進展や、生分解性素材との組み合わせなど、新しい取り組みも注目されています。
弊社の取り扱い製品として、以下のものがあります。
・テクセル
・プラスチックコンテナー(プラコン)
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