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合成ゴムと異なり、金属を腐食させる硫黄を使用せず作られていますので、金属材料を使用するLED照明、電子部品の緩衝材、エアーシール材、パッキン材などの使用部位に対応しやすい材料です。公的試験機関において、全イオウの定量分析において、結果は不検出となっています。イオウによる金属部品やメッキ部品の硫化腐食は、酸化腐食よりも進行が早く、金属材料や電子部品などの使用条件が苛酷になっている昨今、腐食対策の需要が高まってきており、それらの需要に対応した製品です。
*全イオウ量の測定装置の定量下限値は50ppmです。(50ppm未満は不検出とします)
天然ゴム、合成ゴムにおいては、硬度を調整する可塑剤が含まれており、表面や被着体などに可塑剤がブリードアウトする現象がありますが、サンペルカT-1500は架橋ポリエチレンフォームですので可塑剤を使用せずに生産されています。よって、ゴムや軟質塩化ビニルに使用される可塑剤の、ブリードアウトの恐れが全くありません。
サンペルカT-1500は合成ゴムEPDMスポンジと同等の優れた熱的安定性を有しているために、ほぼ同等の使用感として使用することができます。90℃環境下の試験においても加熱寸法変化率は5%以下です。
*各温度環境下×22時間放置→23度℃環境下×1時間放置→「加熱前寸法」からの縦と横の加熱寸法変化の割合を算出。負の値は、収縮を意味します。
他のポリエチレンフォームと異なり、伸びの対応において大きな特性があります。また、同等の密度を持つ製品と比べ、柔らかく応力が働きますので、ソフトな緩衝力を有します。また、その柔らかさを有することから、デリケートな表面材の保護材としての使用も対応しやすい製品です。
独立気泡は形状安定性に優れており、反発力にも優れています。セルと呼ばれる発泡壁は、それぞれが独立した形で空気を覆っていますので、外部からの水分の侵入は殆ど無いため内部にカビや雑菌などが繁殖することがありません。また、独立気泡である事で、保温効果も有します。
試験項目 | 見掛け密度 | 引張強さ | 伸び | 圧縮応力 | 25%圧縮永久歪 | 熱的安定性 | 熱伝導率 | |||
kg/m^3 | Mpa | % | 10% | 25% | 50% | 30分後 | 24時間後 | B法 | (at 0℃) | |
JIS K 6767 | JIS A 1412-2 | |||||||||
T-1500 | 65 | 0.7 | 320 | 45 | 65 | 135 | 10.2 | 3 | -2.1 | 0.041 |
*熱的安定性 B法:70℃環境下×22時間放置→23度℃環境下×1時間放置→「加熱前寸法」からの縦と横の加熱寸法変化の割合を算出。負の値は、収縮を意味します。
注1)上記数値は測定値であり、保証値ではありません。
製品名 | サンペルカ T-1500 |
気泡構造 | 独立気泡 |
基材 | ポリエチレン系樹脂 |
最大有効製品寸法 | 厚み80ミリ 1m×2m |
最小厚み | 2mm |
特徴 | 無イオウ 高弾性 耐熱性 柔軟性 |
色 | 黒 |