オフィシャルブログ

独立気泡と連続気泡、パッキンとして使うには?

発泡製品の構造は、独立気泡と連続気泡に分けられます。製品によっては双方の構造が混在している半独立気泡、半連続気泡と言うものも存在しています。

このブログでは以前にも2つの記事を掲載しましたが、今回は用途を変えて説明したいと思います。独立気泡はセル(気泡)内に空気を包み込んで外部に放出しない性質を持っています。つまり、外部から力が加わった際、空気が圧縮され(形状変化)小さくなりますが、その空気の応力で元に戻りやすいのが特徴です。連続気泡は、外部から力が加わると発泡体の内部の空気が放出されてしまうために、応力は樹脂が元に戻ろうとする力だけになってしまうために、応力は非常に弱いものになってしまいます。しかしながら、弱い力で柔軟に形状を変化させやすい点もあり、使用する用途はそれぞれです。

下記の写真の様に、白い発泡体は独立気泡です(ミラプランクレイヤー)。独立気泡ですので、親指で力いっぱい押しても少ししか凹みません。しかし、連続気泡の発泡体(NBフォーム:軟質ウレタン)は、簡単に指で潰せ、握り潰せます。それは、空気の応力が無いからでしょう。

 

もし気密材などのパッキン用途に発泡体で検討される場合は、被着体の凹凸のに追随して密着させやすい連続気泡がお勧めです。製品名を挙げるのであれば、オプセル、オプシーラー、軟質ウレタンスポンジです。

連続気泡独立気泡

 

しかし注意すべき点もいくつかあります。連続気泡という事は、空気の出入りができます。同じように液体の出入りもしやすいのです。しっかりと圧力をかけ、液体が入りにくい状況を作ることが重要になります。当然ながらパッキン用途で開発されている場合が多いので、これらの材料は非常に柔軟性があります。

独立気泡は柔軟に伸縮することができないので、下の写真の様に隙間ができてしまいます。これでは、気密材、パッキンの用途では使用できません。他にも理由がありますが、最も分かりやすい理由として掲載いたしました。

 

追伸

上記のような傾向を打ち破ってしまう、非常に柔らかくしなやかな独立気泡の製品も存在します(取り扱っています)。ご興味があればお問い合わせください!

連続気泡と独立気泡の解説ページ

連続気泡と独立気泡 – 共ショウNET (kyosho.nagoya)

連続気泡と独立気泡2 – 共ショウNET (kyosho.nagoya)

 

 

Tweet about this on TwitterShare on Facebook

ブログ一覧に戻る

お問い合せ