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プラスチックの帯電防止タイプの危険性

プラスチックは一般的に、電気を帯びやすい特徴があります。

プラスチックに電気を帯びない様に、帯電防止の効果を出すために帯電防止剤(界面活性剤)を練りこんで 製造しています。現在大半の帯電防止の機能は、上記のような練りこみ方を用いています。この練りこまれる帯電防止剤は、石鹸水などに使用される界面活性剤を使用しています。界面活性剤は製造時は樹脂製品の中に混ざっていますが、時間がたつと表面にブリードアウトしてきます。表面にブリードアウトした界面活性剤は空気中の水分を吸収し、水の被膜を作り、静電気を中和して逃がすことができるのです。

この方法を用いた場合、製品内にある帯電防止剤がブリードアウトする仕組みですので、当然時間が経過すると、内部にある帯電防止剤(界面活性剤)も減少していきます。帯電防止剤(界面活性剤)が減ると帯電防止効果も当然ありません。

状況によりますが、一般的には帯電防止効果があるのは1年未満と考えられています。経過すると、その練りこまれたプラスチック製品は、普通の静電気を帯びやすい状態に戻ります。つまり、期限付きの機能となることです。このような場合、継続的な機能を期待する条件下では絶対に使用できません。帯電しない条件の製品を、時間がたつと切れてしまい、帯電してしまい不具合が起きてしまいますので、一度きりの包装材などの用途にしか、使い道がないのです。

また、帯電防止材として使用されている界面活性剤は、石鹸と同様に非常に水に溶けやすいので、練りこまれた製品であっても、洗浄すると帯電防止効果も一緒に洗い流してしまいますのでご注意ください。

 

最近、持続性帯電防止、永久帯電防止と呼ばれる製品ができております。共ショウNETでは、これらの問題を解消できる物を提案しておりますので、ご参照ください。

持続性(永久)帯電防止ポリプロピレン発泡ビーズフォーム

Pボード

(永久帯電防止ポリプロピレン発泡ボード)

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