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歩留まりと材料費2

前回の歩留まりと材料費の続きになります。

材料を選定する上で、コスト計算は重要です。板状の材料で最も安いのは(発泡した)スチレンボードです。発泡スチロールはさらに安いのですが、板としては使用用途が少ないために板として生産されているスチレンボードを基準として考えてみます。

比較するのは、スチレンボード(ミラボードSS)とプラスチック段ボールです。

物性などは原料が異なりますので、面積比のみで考えてみましょう。双方の末端購入想定金額をスチレンボード5ミリは925ミリ×1855の単価が仮@850-とします。プラスチックダンボールは重量をベースとして計算されることが多いので、1000g目付の場合1000円/kgとします。この場合、スチレンボードと同じ寸法にした場合、@1720-になります。

300ミリ×3000ミリの場合は、スチレンボードは約47.3円/枚、プラスチックダンボールは@90円/枚と約倍の価格差になります。

極端な例として、600×1300ではどうでしょう?スチレンボードでは原反から1枚しか取れないので、850円/枚になりますが、プラスチックダンボールは780円になります。価格差が倍以上開いていましたが、歩留まりが悪くなると逆転してしまう現象が出てしまいました。

また材料の物性から考えると、強度もある方が望ましい場合は当然プラスチックダンボールを選択する方が良いですし、内部に水が入っては困る場合はスチレンボードを選ぶ方が

良いでしょう。しかし、スペーサーなどの用途で、板や空間に設置するだけで良いという場合は、材料の平米単価や重量単価で安価なものを選んで節約することができますが、規格の原反しか存在しない場合は、使用する寸法によって上記の様に高い材料費になってしまうこともあるのです。

材料は、機能を満たすことを最優先にしなくてはなりませんが、使用する規格原反の大きさによって、高い物が安い物に変わることもあります。

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