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ポリスチレン製品の用途を考える

ポリスチレンは、プラスチック:樹脂原料の中で最も安価な材料と言えるでしょう。代表される製品の中で、発泡スチロールは大きな占有率を占めています。また食品包材、断熱材も挙げられます。プラモデルの原料もポリスチレンが使われています。じつはポリスチレンを発泡しない用途として使うことは少ないのです。

ポリスチレンは、耐熱性が低い分、温度による加工が容易です。インスタント麺のカップは発泡ポリスチレンを使用していますが、簡単に発泡でき、成型性も良く、原料単価が安いことで使用されています。樹脂を発泡させるにあたって、ポリスチレンは大きく膨らませることが得意です。

この様な利点があるにもかかわらず、用途が少ないのは残念です。大きなデメリット(欠点)と言うと、耐候性、耐衝撃性が非常に低いことが挙げられます。つまり紫外線劣化がおきやすく、割れやすいことがネックとなると思います。梱包用の発泡スチロールや、即席めんのカップなどはワンウェイと呼ばれる、一度使ったら廃棄と言う使用条件で利用されています。

最近の風潮から考えると、ワンウェイの製品の廃棄はもったいない話です。しかし、安全性、コスト、利便性から考えると、この選択は間違いないのでしょう。

ポリスチレンを使用した製品で、最も長期間使用できる用途は断熱材です。建設物件、住宅物件などで使用されている押出ポリスチレンフォームは建物解体までしようすることができます。現在、押出ポリスチレンフォームの断熱性能は高い性能を発揮できる製品が生産されています。つまり、同じ断熱材を使用しても薄くして使用することができるのです。また10㍉厚以下の製品も可能なのです。

これらを利用して、電化製品や設備などに使う、コストパフォーマンスの良い断熱材として利用できないのかと考えることがあります。難燃性(自己消化性ですが)もあり、打ち抜き加工もできるので、効果的な用途が出てくると楽しくなります。

開発製品のミラボードΛ

薄型断熱材ミラボードΛ(ラムダ):開発品 | 共ショウNET (kyosho.nagoya)

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